ご挨拶

第32回日本精神科救急学会学術総会
大会長:大塚 耕太郎
(岩手医科大学医学部神経精神科学講座 教授)

 第32回日本精神科救急学会学術総会を、顧問である平和台病院理事長伴亨先生、副大会長である本学神経精神科学講座八木淳子先生、未来の風せいわ病院智田文徳先生と共に岩手県盛岡市で開催させていただくことになりました。
 会期は2023年10月24日木曜日と10月25日金曜日の2日間、盛岡市のいわて県民情報交流センター(アイーナ)で開催いたします。会場は新幹線の盛岡駅に隣接し、いわて花巻空港から盛岡駅は直行バスで45分ほどのところにあります。ご不便をおかけしますが、岩手にお越しいただくことを心よりお待ち申し上げます。学会員の皆様、関係者の皆様におかれましては、ご参加を何卒よろしくお願いします。
 そして、大会テーマは「地域の危機を支える精神科救急 ー東日本大震災津波の復興支援への感謝ー」とさせていただきました。東日本大震災津波の発災により地域の精神保健医療体制が大きなダメージをうけ、本年で13年が経過したところです。そして、岩手県の被災地では日本精神科救急学会から10年にわたって、本学に設置されている「岩手県こころのケアセンター」への医師派遣を継続していただき、復興を後押しいただきましたことに、関係各位の皆様に心より感謝申し上げます。また、地域では災害だけでなく、自殺対策、コロナ禍の対応、地域ケアの推進など様々な困難な課題に直面し、精神科救急の役割はさらに重要度を増しています。大会では会員の皆様や関係の皆様にとって、さまざまな領域にわたる知見を深める場となればと存じます。
 岩手県は、南の平泉にある中尊寺、沿岸釜石の橋野鉄鉱山、北の縄文遺跡の御所野遺跡の三つの世界遺産、御所湖温泉や花巻温泉などの温泉地、わんこそば、冷麺、じゃじゃ麺の盛岡三大麺などの食文化、南部鉄器、南部染め、琥珀やマリンローズなど地元の名産などがあります。そして、何よりおもてなしの心に触れていただきたいと思います。
 被災後、杉山直也理事長はじめ役員、会員の皆様に常に温かく支えていただいたことに感謝する機会となればと思っております。至らぬことも多々あり、ご迷惑をおかけしますが、開催の準備を一生懸命しているところです。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。